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薬剤師には、ちょっと田舎が快適でおすすめ!生活の質がすごくあがる!

私は独身時代は東京の調剤薬局ではたらき、現在は夫の仕事の都合でちょっと田舎に暮らしています。

想像していたよりも、ちょっと田舎は、子育てと仕事を両立する面で、都心よりも恵まれていると思っています。

特に最近はインターネット通販や宅配、コロナの影響で自宅でのオンライン勉強も活発化しているため、便利に感じるようになってきました。

この記事ではちょっと田舎のメリットを、子育て、薬剤師の仕事上でのメリットも併せて紹介したいと思います。

この記事がおすすめな人
  • 都市部に疲れた薬剤師
  • 田舎への移住を検討している薬剤師
  • 地元の田舎に戻ろうか検討中の薬剤師
目次

薬剤師の仕事はちょっと田舎がおすすめ!メリットとは?

ちょっと田舎暮らしとは、適度に自然があり、スーパーや病院、商業施設があるような場所で、電車に乗るよりも車に乗った方が便利な場所をイメージしています。

薬剤師をする上でのメリット

家のすぐ近くで薬剤師の求人がたくさんあります!

田舎では薬剤師が不足している影響もあり、近所の薬局、病院では常にどこかしら求人をだしています。

そのため、歩いて通えるくらいの距離で就職することができます。

実際私も家から歩いて5分の所に昨年度まで勤めていました。

あまりに近いため、昼休みは家に帰宅して家事してました。

転職後は車で10分の病院に勤務しています。

かばこ

近所でこれだけたくさんの就職先があるのがすごい。

総合病院の門前薬局がいい、大きな病院がよいなど、いろいろな条件をつけると家のすぐ近くというわけにはいかないかもしれません。

それでもおよそ車で15分から30分圏内では確実に就職先がみつかります。

送り迎えは基本車で全て1㎞圏内で終わる

子育て中の薬剤師であれば、通勤時間、送り迎えの距離はなるべく近く、短時間で終わらせたいと思いますよね?

保育園も近くのところに何個かあったので、無事に入ることができました。

保育園、小学校(学童)、職場は全て1km圏内におさまっているため、仕事が終わってから家に帰るまではおよそ30分で済みます

習い事もスイミング、公文式、ピアノも全て1km圏内に入っているため、仕事から帰ってきてからでも送り迎えできます。

時短のため、4時に退社して、4時半に全員お迎え、その後習い事や家事、お買い物も併せてできるゆとりがあります。

薬局に来る患者さんの質がよくてクレームが少ない!

東京とくらべて患者さんの質がよい!!

これは自信をもって言えます。

東京で働いていたころは常にクレームでした。

しかもクレームの内容がかなりしつこくてしんどいものが多かったため、毎日強いストレスにさらされながら、ドキドキしながら仕事を行っていました。

かばこ

月2くらいでクレーム、3カ月に一度は大クレームでした。

東京ではほとんどの患者さんが遠方から電車で病院に通院しています。

そのため一包化は処方箋を置いて買い物に外出したり、一度帰ってからとりに来たりということができないため、「早く作れ」の圧がすごすぎて、毎回手が震えてました。

かばこ

最近はそういった面倒もあり、自宅近所で薬をもらうひとが増えているのかもしれませんが、それでも門前薬局に通う人が多いです。

田舎では、クリニックも総合病院も車で来ている人がほとんどの為、薬を作るのに時間がかかりそうだと一度帰ってしまう人もいます。

帰れる時間がない場合は近くのスーパー等で1時間くらい買い物をして時間を潰して帰ってきてくれるため、こちらも焦らずにじっくり監査して作ることが出来ます。

クレームもたまにはありますが、基本的にはそれほど粘着質なもの、大きいものは少ないと思います。

かばこ

3カ月に1回くらい小さなクレームがあるくらいです。

東京よりすすんだ取り組みをおこなっている薬局や病院もある

東京ではたらいていたころは、都心の大学病院のほうが治療が進んでいて、薬も最先端のものがでて、勉強になると思い込んでいました。

ですが実際にはたらいてみて、東京の大学病院の規模が大きすぎるせいか、先生との距離が遠く、疑義紹介もトレーシングレポートもあまり届きません。

薬剤師は医師の処方通り、薬を調剤するスピードばかり求められました。

私は2年間、東京の大学病院の門前薬局ではたらいていました。

しかし気がつくとあがったスキルは調剤のスピードだけでした。

自己研鑽で本から勉強したことのほうが、よほど現在やくに立っています。

田舎に越してはたらいてみて、薬剤師会が活発で、薬剤師たちも積極的に病院に関わり、医師たちにも意見を言えていたことに驚きました。

私が勤務していた薬局も、門前病院の検査状況、処方経過などを確認することができ、気が付いたことがあれば、積極的にトレーシングレポートを送っています。

疑義紹介のやり方も非常にすっきりしていています。

あとで確認OKな内容のもの(残薬調整や一包化の許可等)はプロトコール化され、薬剤部がほとんど処理をしています。

トレーシングレポートに関する記事はこちら↓

田舎でも、薬剤師のスキルアップは十分可能!

コロナの影響で、一気に勉強会のオンライン化がすすみました。

最近は勉強会がオンラインでほとんど開催されています。

自宅で遠方の興味のある勉強会に参加することが出来るようになりました。

ちょっと田舎でも東京にいるのと同じように勉強する機会を得ることができる時代になってきています。

薬剤師一人当たりの処方箋枚数が少ない

これは店により差があるとは思うのですが、首都圏程賃料が高くないせいか、処方箋枚数が少なくても経営できる薬局が多いようです。

のんびり丁寧に薬剤師をやっています。

3人薬剤師がいて、毎日の処方箋枚数は30枚程度です。

一包化や重めの処方が多いため、枚数だけでは仕事量は測れない部分はありますが、東京にいたときより 格段に体は楽になりました。

薬局長ですらほとんど残業が発生しないようです。

田舎暮らしの生活上のメリットとは?

東京都とちょっと田舎の両方を経験し、生活していて感じたメリットをあげていきたいと思います!

田舎は土地が安いため、若いうちに比較的大きい庭付き戸建てが手に入る

東京の土地は、不便なところでも30坪で3000万位します。

しかし田舎では駅前のすこしいい土地でも60坪1000万ほどで購入可能です。

そのため、若いうち、子どもが小さいうちから庭付き戸建てを手に入れることができます!

今はネット通販、生活協同組合など便利な宅配サービスが沢山あります。

田舎でも東京などの都市部に劣らない便利な暮らしがおくれるため、非常にお得です!

田舎は子供と遊ぶところがたくさんある!

広大な土地があるため、大きな公園がたくさんあります。

子育て支援センターや子育てサポートプログラムなども充実しており、親子で一緒に楽しめるところがたくさんあります。

公園のアスレチックもダイナミックなものがたくさんあり、中学生くらいまで遊べます。

私も家族で春は花畑、夏は海水浴、秋は紅葉、冬はスキーを楽しんでいます。

こんなに内容が充実しているのに、公園や支援センターが、都心にくらべて広くて空いているのが自慢です!

東京近郊のお勧めのテーマパーク【こもれびの森イバライド】

出典:こもれびの森イバライド

都市部から少し離れただけで、類似のテーマパークや公園は数多くあります。

田舎は医療機関が充実している

東京などの都市部のほうが医療設備が整っているし、最先端の医療を行っているイメージではないでしょうか?

しかし実際の処方を見ていると、都市部の方がずさんに感じることもあります。

  • 疑義紹介をかけてもシステムや院内での連携がうまくいっていないのか、なかなか繋がらない
  • 幾度どなく疑義紹介をかけても、毎回同じ間違いをしてくる
  • 薬なんて余ったら捨てればいいと思っているのか、次回受診日までの日数と違う処方日数の薬を処方し、残薬調整も拒否(大量に残っている状態)
  • 倍量処方をおこない、十分な説明もしないため、患者さんが誤って2倍量を服用しそうになった

上記は全て都市部の大きな病院の処方でした。

もちろん難病の場合や超高度な手術であれば都市部でしか行っていないものもあるのでしょう。

しかしある程度の高度な医療であれば、田舎でも十分に受けることができます(地方国立大出身の先生方はかなり優秀です)

コロナ禍の時も、都心の病院はあっという間に満床になってしまいました。

しかしこちらは少しゆとりがあったため、都心部で診られない中等症の患者さんをこちらの病院で受けているという話を聞きました。

車通勤が多いこと、電車が混んでいないこと、人口密度が低いためソーシャルディスタンスも保ちやすく、そこまでコロナも蔓延することなく落ち着いていました。

田舎はレストランが安くておいしい!美容院が広い!商業施設が空いていて大きい!駐車場も安くて無料

毎回両親が来るたびに、「こんなレストランでこんな料理を東京で食べようと思ったら1.5倍くらいの値段するし、混んでる」と言っています。

はじめてこちらの美容院に行った時、広さに驚きました。

商業施設は2階建てまでのところがほとんどで、とても広く、品ぞろえもよく、駐車場も広くて止めやすいため、買い物をした後は重たい思いをせずに車に詰め込むことができます。

こんなに内容が充実しているにもかかわらず、どの商業施設も平日はがらがらです。

田舎は震災や天災に強い

コロナの騒ぎの時もそうだったのですが、都心部ではあっという間になくなった紙製品もこちらではたくさんありました。

食料品もほとんど残っており、仕事が終わった後にスーパーに行っても手に入りました。

カロナールが東京のドラッグストアの棚から消えた時も、こちらの薬局では普通に手に入れることができていました。

ほどほどに都会に出られる

ちょっと田舎のいいところは、少し足を延ばせば都会のメリットを享受できるところです。

田舎だとやっていないイベントに参加したい、海外旅行に行きたいときは、少し足を延ばせば都心の空港を利用できます。

中学受験、高校受験がそんなに激しくない

ギフテッドで、都心部にあるような超進学校に通いたい場合は物足りなく感じるかもしれません。

少し優秀ぐらいのお子さんであれば、どの県にもそこそこ進学率を誇る私立もしくは県立の中高一貫校、高校があります。

都心部であればそこそこの中学に入るのであっても、熾烈な競争を潜り抜けないといけませんが、田舎は5年生あたりから勉強すれば間に合います。

都心部はたくさんの学校があり、偏差値で細かく階層がわかれています。

よくも悪くも多様性がなくなり、偏差値の高い学校に入った影響で、そこで落ちこぼれてしまって自信を失うこともあります。

しかし田舎の学校では、偏差値の階層の幅が広いため、のびのびと勉強することが可能です。

コロナによって田舎に影響はどの程度あった?

  • 学校は緊急事態宣言がでた数カ月は休校や分散登校になったものの、緊急事態宣言自体がそれほどでなかったため、基本は通常通りでした(学童や学校は働いている親向けに開放していました)。
  • 保育園も誰もコロナ患者が出なかったため、閉園は近隣ではありませんでした。
  • 習い事は最初の緊急事態宣言の時は休校になったりオンラインになりましたが、その後は通常通りでした。
  • 仕事は処方箋枚数が減ったため暇にはなりましたが、通常通り勤務し、お給料はボーナスが多少減額程度で済みました。
  • 公園や科学館や支援センターは緊急事態宣言時にはしまっていました(これはちょっと行くところがなくて不便でした。)
かばこ

緊急事態宣言がでていた数カ月は大変でしたが、それ以外は多少つまらないなくらいで大きな影響はありませんでした。

ちょっと田舎暮らしのデメリット

ちょっと田舎暮らしのデメリットをまとめました。

デメリット
  • 都市部と比べると塾が少ない、進学校が少ない
  • 美術館や科学館が少ない
  • 車が生活に必須のことが多い
  • 自治会の活動やPTAが活発な場所もあり、その場合は仕事をしていると負担に感じる

薬剤師の給料が高いとは限らない

薬剤師達の間では、田舎に行けば高い給料をもらえるというのが常識ですが、これは田舎の度合いにもよります。

ちょっと田舎程度や田舎の県庁所在地付近では比較的薬剤師は充足しているため、それほど高い給料は望めません。

また、大手調剤は全国一律で給与が決まっているため、田舎で働いても、都心で働いていても給料は変わりません。

高い給料を望むようであれば、車でしか行けないような県庁所在地から離れた田舎を検討した方がいいでしょう。

私の転職体験談はこちら↓

おわりに

正社員で薬剤師を続けたい場合は田舎だろうが、都市部だろうが、サポートしてくれる祖父母が近くにいることが一番働き続けやすい条件になると思います。

それ以外の条件であれば、「ちょっと田舎」の方が、子育て中の薬剤師にとっては圧倒的にメリットの方が多いと思っています。

田舎に急に移住することになって不安になっている方、コロナの影響等で田舎移住を検討している方の参考になれば幸いです。

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