薬剤師が薬局から病院へ転職して驚いた!こんなに仕事内容が違うの?

9月に薬局から初めて専門病院に転職して、3週間経ちました。

転職活動に関する記事はこちら↓

まだまだ試用期間中なのでわかっていないことも沢山あるのですが、現時点でも色々驚いたこともあったので、同じように転職に悩んでいる人の参考になればいいなと思い、まとめました。

転職先が特殊な病院なのかもしれませんが、参考になれば幸いです。

この記事がおすすめな人
  • 転職したばかりで不安な薬剤師
  • 転職を考えている薬剤師
  • 復職を考えている薬剤師
目次

電子カルテに関して色々驚いたこと

さまざまな驚きがあるのですが、特に驚いたものを書いていきます。

薬歴を書かなくてもいいことを知らなかった

え?知らなかったのと言わないでいただけると幸いなのですが、ええ、知らなかったのです。

よく考えてみれば、薬歴に医科の点数が算定されないので当然なのですが…。

病院に転職した場合は、電子薬歴ではなく、電子カルテになるのは当然知っていました。

しかし、薬歴を書かなくてよくなるというのは知りませんでした。

かばこ

外来で午前中だけで100人くらいを投薬1人、監査2人くらいでこなしているので、いったいどうやって薬歴までこなしているのか、初日は不思議に思いました。

カルテのどこを見ても、投薬時に患者さんから聞いた情報を書く欄が見当たらず、「聞いた内容をどこに書けばいいのか、疑義紹介をかけたらどこに書けばいいのか?」と聞いたところ、不思議な顔をされて発覚しました。

思い込みというのは怖いですね。

あるのが当然と思っていたので、ないかもしれない発想がありませんでした。

薬歴を書かないのであれば、100人投薬はこなせるのか??

他の人はこなしているので、いずれ出来るようになるのでしょう。

かばこ

1年半たちました。
普通にこなせています。

電子カルテに色々な人が書き込んでいる

いままで電子カルテは、メインは医師が書き込み、経過などを看護師が少し書き込むものと思っていました。

私の病院だけが特殊なのかもしれませんが、栄養士さん、看護師さん、医事さん、検査技師さん、必要であれば薬剤師のメモも煩雑にならない程度に、みんなで書きこんでいます。

むしろ医師の記載が、思っていたよりも少なくてびっくりしました。

薬局にいた時は薬歴、医事のメモ、処方箋の検査値くらいがせいぜい確認するものだったのですが、急に情報量が増えてしまいました。

医師のSOAPだけでなく、その他のメモや検査値、ざっくりと他職種のコメントも見ないと監査出来ないため、情報量が一気に増え、監査に時間がかかるようになりました

タブやマークが沢山あるので、機能を覚えるのが大変です(涙)

医科の点数算定が誤っているかどうかの確認も行っている

正直ここまで薬剤師がやらないといけないのかどうかは不明なのですが、私の病院では薬剤師が医科の点数算定の監査もやっているようです。

会計前の電子カルテの最終確認場所が薬剤科になっているので、そういう役割も担っているのかもしれないです。

院内処方だけでなく、院外処方も確認している

全部ではないのですが、院外処方の確認も、可能な限り行っています。

院外も院内もだと、一日に100件近い処方箋の監査を行っている気がします…。

なかなかヘビーです。

薬剤師が電子カルテを書き替えている

SOAPを見て明らかな医師の記載ミスや残薬が明らかに足りないなどの場合は、医師の許可を得なくても、薬剤師が医師のカルテを治し、処方箋を発行しなおします。

もちろん医師の判断が必要なところは、疑義紹介しに行きます!

どんな細かい間違えでも疑義照会が必ず必要だった薬局時代を思い出すと、とても不思議な感じがします。

在庫管理が旧式だった

電子カルテが非常に先進的で色々な機能が付いているにも関わらず、コストカットなのか在庫管理はかなり旧式で驚きました。

薬がどこにあるのか、どのくらい在庫があるのか把握できるシステムがなく、発注も開封した箱から推測しているようでした。

大体の発注数はベテランの人の頭の中にあるらしいのが、少し不安です。

誰でも出来るようにしておいた方がいいのでは??とちょっと思っています。

ただ、薬局のような在庫管理システムは月額有料で行っているシステムなので、大きな病院でもない限りは費用面で導入しにくいのかもしれません。

期限がわからない場合は、メーカーにロット番号で問い合わせをしていた

これも卸さんとの在庫管理の共有システムがないから仕方がないことなのかもしれません。

薬局では、卸さんから薬歴のデータシステムに自動でロットと期限が入ってきており、記載漏れがある場合は卸さんに問い合わせていたので、病院ではメーカーに問い合わせないといけないことに驚いてしまいました。

かばこ

メーカーは返答が遅いイメージがあるので、棚卸前は大変かもしれないです。

薬局の場所が事務室の中にあった

地味にこれが一番驚きであり、でも画期的な構造だなと思っています。

病院の薬剤科は大体病院の端にあるか地下にあることがほとんどの中、私の病院では中央にある事務室の中にあるので自然に他の医療スタッフともすれ違い、顔見知りになります。

人が足りないときは、薬剤師でなくてもいい仕事は、通りすがりの他のスタッフが手伝ってくれます。

いままで病院の就職を避けてきた理由の一つに、他の職種と切り離されていて寂しさを覚えるからというのもありましたが、ここでは寂しさを感じることがありません。

薬局から病院でもついていけそうか

現在全ての業務を見させていただいているわけではないので、言い切る事は難しいですが、

少しやり方が異なるところはありますが、投薬・監査に関しては基本は同じなので、慣れればこなせそうだなと感じています。

かばこ

パソコンと電カルの使い方さえ慣れれば何とかなりそうです。

3週目でどのくらいまで進んでいるか

病棟と薬剤科の備品の管理・補充、調剤と監査まで現在のところ教えてもらいました。

ペース的には新卒の人と比べると遥かに早いようで、中途採用の中でもハイペースで進めているため大丈夫か心配されました。

総合病院の門前薬局で働いてきたためか今のところ大きな負担にはなっていません。

残業を強いられることはあるか

病院は忙しいイメージがあったのですが、専門病院のせいか夜勤もなく、正社員であっても30分程度の残業でこなせているようです。

パートタイムの私に対して残業をお願いすることはないようでした。

私の病院はみんなで助け合う雰囲気があり、調剤や検品などの薬剤師でなくてもいい部分は積極的に様々な職種の方が手伝ってくれるので、こなせているのかもしれません。

医事さんだけでなく、栄養士さん、看護師さん、検査技師さんなど本当に通りすがりの人がみんなで助けてくれてびっくりします。

こちらも手伝える時は手伝おうと自然に思える職場です。

体力的にはどちらの方がきついか

これは前の薬局がどの程度の忙しさなのかによるかもしれませんが、以前の職場はそれほど忙しくなかったので、体力の消耗が少なかったです。

今の病院は患者さんの数が多く、備品の補充などが頻繁にあってよく走っているので、少し瘦せました。

監査時に見るところが多いので頭を使っているせいもあるかもしれません。

今後の懸念材料

病院に転職を決めた理由の一つにもっとチーム医療を行ったり、認定薬剤師などステップアップをしたかった気持ちがありました。

会議や勉強会が業務終了後にあるようでなかなか参加が難しいかもしれないです…。

かばこ

今は子育てを優先する期間と諦めて、今自分に出来る事を行って病院と患者さんに貢献していきたいと思っています。

この事実に入職して2週目くらいで気が付いて、結構落ち込んで悩んだのですが、子どもが無事に育つことを優先しようと心を決めました。

入職して3週目の全体的な感想

まだまだこれからではありますが、現時点ではとても毎日充実しており楽しく仕事が出来ています。

転職したことを後悔してはいません。

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