ブランクがある薬剤師必見!気を付ける事、やっておくべきことなどを本音でまとめました

転職、就職

 

どのくらいブランクが開いていますか?

ブランクとひとくくりに行っても人それぞれ、幅があると思います。私自身は3年程度実務経験を得て5年以上休職していたので、かなりのブランクがある部類に入ると思います。

復帰していた時に思ったことは、作業の手順はなんとなく覚えていて、身体が自然に動くという事。ただ、薬の知識はかなり不足していて、その自覚をもって準備していてよかったという事でした。

5年以上のブランクが開いている場合は新卒の薬剤師と同じレベルか、それ以下まで落ちている覚悟で勉強してください。本当にそれくらい落ちています。粉の計算の仕方とかかなり忘れていると思ってください。最近の6年生の子はよく勉強している子が多いので、4年制卒でのんびり復帰しようと思っている方はより気を引き締めてください。

たまに10年以上前の売り手市場だった頃のイメージで知識も実力もないのに上から目線で入社すると、仕事についていけず、1ヶ月以内に辞めることになってしまいます。(実際に何人か辞めていかれました)

ではこれから主に私が復帰前に試行錯誤で行った勉強法をお伝えしようと思います。少しでも参考になれば幸いです。

卒業後一度も働いていない。もしくは5年以上のブランクがある

出典:いらすとや

5年の間に大きく変わった事

昔は薬を管理し、医師の処方通りに出していれば点数が取れていた時代が長く続いていたため、あまり深い知識がなくとも仕事を続けられていた薬剤師が沢山いました。

しかしここ数年点数改正が進み、「対物から対人へ」のスローガンのもと、すごい勢いで仕事内容が変わってきています。またコンピューター化の速度も上がっており、添付文書が紙で確認できない時代になりつつあります。

具体的に変わった例としては…

  • 薬歴はほとんどコンピューター化(ブラインドタッチが出来ないなどとは言っていられません)
  • 添付文書を深くチェックは常識(昔は紙がほとんどだったため、あまり確認せずに処方チェックしていた薬局が多くありましたが、今はかなり細かい所も確認しています)
  • 処方箋に検査値が載ってくるようになった(病院によってシステムが異なりますが、多くの大きな病院では検査値が閲覧できるようになりました。またそれを活用することも求められています)
  • トレーシングレポートが始まった(医師に対して、情報提供を行うシステムです。疑義紹介を行うほどではないが、治療上必要と判断したことを医師に報告するお手紙のようなものです)

トレーシングレポートって何?という方はこちら↓

  • 吸入指導加算が始まった(喘息の吸入の指導をしっかりと行い、それを病院に報告する手紙を書くことで算定出来ます。吸入の手技が出来ておらず結果の出ない患者さんが多く、現在は医師の方から行うように指示がでることもあります)
  • 特定薬剤管理指導加算2がとれるようになった(抗がん剤を院内で投与している人が薬局でも抗がん剤や副作用に対しての薬が出ている場合、その患者さんに対して、次回受診日までに電話等でフォローを行い、病院に結果報告を行った場合に算定出来ます)
  • お薬手帳の確認と相互作用の確認は必須になった(以前は持ってこない患者さんも多く、あまり確認をそもそも取れないことも多かったのですが、今は持ってくる方が常識なので、この確認が漏れていると他薬局からコメントが手帳に載ってくることがあります)
  • かかりつけ薬剤師制度が始まった(上記の内容とも重複しますが、かかりつけで担当している患者さんの受けている処方箋以外の薬もしっかり見ることが出来なければならなくなりました。)
  • とてつもなくジェネリック医薬品が増えた。(先発品の名前しか知らないと、何が何だか分からなくなり、戸惑います)

などなどまだまだ沢山あるのですが、一番復帰した際に感じた違いについて記載してみました。かなり変わったのがお分かりになるかと思います。

これじゃあ復帰はできないと怯える必要はないけれど…

ある程度薬の知識さえあればあとは慣れればついていけることがほとんどなので、一つ一つをみて怯える必要はありません。

ただ、薬の知識の蓄えは一朝一夕にはつかないので、ある程度は書籍等から補ってから復帰しないと周りからも患者さんからもひんしゅくをかい、場合によってはクレームにも繋がりかねません。

自信がなければいきなり総合科目の病院前は避ける

変化が大きく、薬の知識が必要なのも総合科目の病院前です。

最近はかかりつけ薬局制度や、お薬手帳持参により、幅広い知識をどの薬局でも求められる傾向にはありますが、やはり総合病院前よりは遥かにましです。自信がなければクリニック前の薬局などから始めた方がいいでしょう。

あまり経験値の低いまま年をとると、だんだん就職先が狭まってくる

年をとり、経験値や知識の低い薬剤師はどこでもあまり歓迎されない傾向にあります。そのためチャレンジできるようであれば少しでも若いうちに勉強できるところに身を置いた方がいいと思います。

何から勉強したらいいか

出典:いらすとや

まずは基礎に戻って始める事です。え、そんなに?と思うくらい基礎から始めた方がいいと思います。知識の基本は基礎がしっかりできているこという鉄則は薬学においても同じで、ブランクの間に基礎までがたがたになっているので、学生時代に戻るくらいのつもりでやった方が無難です。

かばこ
かばこ

私も長期ブランク組だったので、これだけは自信をもって断言できます。

薬の知識、かなり忘れてます。

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復帰のいつぐらい前から勉強した方がいい?

出来るなら1年。時間があるなら半年でもいいかもしれません。そのくらいはこのブランクの長さを考えると勉強に費やした方がいいと思われます。私は実際1年程度子供が夜寝た後の2,3時間程度をねん出して勉強していました。

3年以上5年未満のブランク

出典:いらすとや

休職5年以内、休職前に5年以上職歴があるなどの場合は意外と色々覚えているので、基礎は飛ばしていいと思います。

ただ、やはり3年は立っているので新しい薬の知識はかなり、その辺を中心に補った方がいいと思います。

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1年以内(育休中など)

出典:いらすとや

もうほとんどご自身が不安に思うよりも覚えていると思います。むしろ出来た時間を利用してパワーアップして復帰して欲しいなと思います。そのためにお勧めの書籍も次の記事で書くのでぜひご覧になってみてください。

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転職活動に不安がある場合

どのブランクの方でも、不安が一切ないという方はいないと思います。

薬剤師は人材紹介会社が沢山あるので、サイトや口コミを参考に2社程度に絞り、積極的に活用することをお勧めします。

かばこ
かばこ

ほとんどの薬剤師が利用しています。自分自身で求人に応募する方法もありますが、条件交渉がしにくくなるデメリットがあります。

心の声
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