私が7年間くらい専業主婦をしていたころ、復帰に当たり何かアピールできるものはないかな…と考えて英検準1級と研修認定薬剤師(オンライン講座を大量に受講)をとりました。
私の英語力は英検準1級程度なので、話せると言ってもネイテイブレベルというわけではなく、旅行なら問題ない程度の英語力です。

TOEICではなく英検にした理由は、TOEICは1年ごとに新しく受験しなければならないらしく、1年以上前の結果は履歴書に書けないと聞いたためです(実際は皆書いているのでは?と今になってみると思いますが…。)
あと、英検準1級は2次試験でスピーキングテストがあったので自分のスピーキング力を試すことが出来た事、リスニングに薬局の話が出てきて面白かったので選びました。

アメリカの薬局は割と電話でのやり取りが多く、リフィルが一般的で郵送が多いのか、そんなやり取りのリスニングが多かったです。

何より、高校生にまじって受けるのが恥ずかしかったですね。
でもお爺さんもいたから、今の時代はいつ、どんなことにチャレンジしてもいいのだと思う。
少しは仕事で役に立つのか、就職の際のアピールになったのかについて語ってみようと思います。
薬剤師の英語力はそもそもどのくらいか
大学入試時点での英語力
大学入試でほとんどの大学で英語が必須になっているので、ある程度の基礎的な英語の文法知識はある薬剤師がほとんどだと思います。
私のいた大学はそもそもセンター試験の英語は9割くらいはとれないと入れないので、おそらく英検だと2級から良くて準1級程度。入学時点で強制的に受けさせられたTOEIC受験(無対策)では大体550点から750点程度に皆収まっていました。
他の日本人同様、英語を読むことは出来ても話すことが出来ません
日本の英語教育の問題点と昔から言われているように、私たちの受験時代は英語はリーディングとライティングが出来ればほぼ点は取れていたので、周りも私も全く英語は話せない状態でした。
薬剤師として働き始めたけれど…
英語力(話せることも含めた)に関しては、就職してからはお互い全く話題に上がることもなければ、拝見する機会もないので謎です。
2回くらい外人が薬局に来る機会がありましたが、皆雲の子を散らすようにいなくなり、誰が投薬するかでもめました。

という事は少なくとも英語を話すことに自信のある薬剤師はほとんどいないという事になりますね…
因みにこの時何故か私が投薬に出ることになったのですが、全く英語が話せず、「You shold study English more!!」と何故かとても怒られてしまい、とても恥ずかして悔しかった思いがあります。

まあまあ英語の成績は学生時代良かったので、何故か何とかなる自信があったのですが、スピーキングはそれなりに別の訓練が必要だったようで全く話せず、撃沈してしまいました。
薬局に外人はどのくらい来るのか
空港近くの薬局ではどうだかわかりませんが、東京の新宿辺りの大学病院前の薬局でも、ほとんど外人は来ません。来ても基本的な英語が話せる人だったり、そもそも英語圏でなかったり、通訳さんがきちんとついているケースが多いです。
本当に日本語が話せない英語圏の外人は東京で働いていたころに2人、地方で働き始めてからも2人程度でしょうか。
英語を使う機会はあるか。この程度の英語力で役に立つか
近年の観光客の増加で外人が増えてきてはいます(コロナでここ数年は激減ですが…)が、調剤薬局ではまだまだ外人と接する機会は少なく、更に英語に絞ってしまうとあまり使用する機会はないと思います。

殆んどの外人は、観光か短期の仕事で来ているので、ドラッグストアには寄っているのかもしれませんが、おそらく病院にかかったりすることなく帰国しているのではないでしょうか。
日本で長く働けるようなホワイトカラーの外人は、そもそも頭がいいので、日本語を既に習得している確率も高いです。
少ない機会ではありますが、まあまあ役には立ちました
非常に機会が少なくはあるのですが、今の薬局に勤めてから、2人の英語のみしか話せない外人に対応したことがあります。
一人は疑義照会を行わないといけない内容だったので、少し英語が話せたことで、あちらも理由もわからず待たされて不安になることなくお待ちいただき、投薬することが出来ました。

職場での周りの私を見る目が変わりました。かっこいいと言われてちょっと鼻が高かったです。
薬局で話す英語が重点的に書いてある本
薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック
これはかなり役に立ちました。スピーキングの練習をしていても普通の本には、薬局で頻要する「処方」「疑義照会」「1日3回食後に…」などは出てこないので、正直少しでもこういった本に目を通しておかないとパッと何と言ったらいいかは出てきません。
あまり使う機会はありませんが、たまに来る外人に誰でも対応できるように、勤務先の薬局に、私物ですが置いておくようにしています。
Google翻訳アプリがかなり役に立つ
翻訳するのに時間がかかるので話せるに越したことはないのですが、どうしても言いたいことが出てこない時、そもそも英語圏の外人でなくて困った場合はこれに頼った方がいいと思います。

そもそも英語圏ですらなくて、片言も通じないパターンは何故か何件か有るという…。そういったときにはかなりの言語がGoogle 翻訳には載っているのでかなり役に立ちます。
ただ本当にマイナー言語の場合はお手上げかもしれないですね(涙)
Google Play版とApple Store版があります。

就職においてアピールになるか
以前働いていた時に、あまりにも他の薬剤師が英語を話せなかったので、英検準1級をとったり、英語サークルに通ったり、オンライン英会話で英語がある程度話せるようになれば、もしかしたら再就職時の武器になるかもと思って頑張って取得しました。しかし…
英語力はあまり評価の対象にならない
履歴書の資格欄にさっそく記載してみたのですが、特にノーコメント。あまり特にあってもなくても関係ないと言った評価でした。勉強好きなんだね…程度の評価でしょうか。マイナスではなかったとは思いますが、特にプラスにもなりませんでした。

あ~、そう、英語出来るのね~、あ、国立出身だから勉強できるのね~程度の雰囲気でした。
国立大学出身である事、前歴が大学病院前に勤めていたことの方が興味を持たれたみたいです。
研修認定薬剤師は評価されたか
これも意外と何もコメントなしで、スルーされてしまいました。パートタイム希望であったことや、あまり「かかりつけ薬剤師」「専門薬剤師」などを積極的に進めていない薬局だったせいもあるかもしれません。
2023.5.27 追記)
病院に就職の時も、大して評価されませんでした。国立大学出身であること、総合病院門前に勤務経験がある事の方が目を引いたようです。

何故か寧ろ、「ITパスポート」の方がおおっと言われました。
ITパスポートも取得した時の記事はこちら↓
結論)あまり仕事では役に立たないです。
ここまで書いておいて、とても残念な結論なのですが、あまり仕事では役には立ちません。
少なくとも収入アップには、全く繋がらないのでそれだけは覚悟した方がいいです。
補足ですが、薬剤部などで積極的に外国からの留学生を受け入れているケースなどでは役に立つこともあるようです。
職場にもよるが、スピーキングよりリーディングの方が必要かも!?
薬局では正直、リーディングも全く使用しないスキルなのですが、大きな大学病院の薬剤部などは積極的に論文を読んだり、論文を書く機会があると思います。そういったところに勤める可能性がある場合は、英語のリーディング力の方が必要だと思います。
子育てや旅行等日常生活では役に立つので、やっておいて損はない
子育てでは、親が英語を話すことはとても子供に良い影響を与えているようで、小学生の子どもたちは二人とも英語塾に通わずして、そこそこのリスニング力、リーディング力、発音を維持しています。

小学高学年になってくると、「英語を勉強させたい!」と親が思って積極的に関わっても「お母さんも話せないでしょ」と辛辣に言われてしまうようです。一応勉強しておいて良かったな…と思いました。
英語育児の取り組みや成果はこちら↓
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