その1の続きです。息子は眼球自体には問題はないものの、毛様体筋の調節がうまくいかないため、レンズの調節がうまくいかず、物を上手に見ることが出来なくなってしまいました。
心理的な要因が大きいようだったので、学校で起きているトラブルを改善すべく学校側と連携を試みました。
突然子供の目が視えにくくなった日 その1はこちら↓
学校に直接相談に行くのと同時に、連絡帳でやり取りを行う
トラブルの内容の確認
学校で起きているトラブルの内容を把握するために学校に直接相談に行きました。
子供の話と先生の話を総合すると起きていたトラブルはこういう事でした。
”息子は男の子なのですが、優しい子なのであまり友達のいないAちゃんとBちゃんから遊ぶように命令されて断ることが出来ずに困り果ててのです”
このAちゃんとBちゃんの言葉がとてもきつく、自分たちの命令を聞けないと、まるで息子が”馬鹿で、残念な存在”であるかのような言葉を投げつけ、「先生にいいつけるよ」とまるで息子の方が悪い事をしているかのよう脅していたのでした。
先生からの生徒Aと生徒Bへの指導
先生からAちゃん、Bちゃんへの指導が入り、数日は落ち着くのですが、数日たつと元に戻る。その繰り返しの日々が続きました。
先生の言い方に迫力がないのか、Aちゃん、Bちゃんが子供だから理解力が低いのか、一体どちらなのか…。先生を信じたい気持ちと、息子が弱っていく姿に怒りを感じる気持ちとがぶつかりながらもついに怒りが勝ってしまいした。
状況が1ヶ月以上経っても全く改善しない、むしろ悪化していることに対して問いただすと…
腹痛と吐き気、眠れないと訴え始めた息子の様子を伝え、どういった状況なのか確認を取ったところ…
「私も対策もしましたし、指導は何回かしました。けれど相手も子供なのでなかなか理解できないのです。仕方ないですよね?何度も言い続けるしかありません。」
どうしようもない怒りが沸き上がりました。100歩譲って子供が理解できないのは仕方がないとして、相手の子どもが理解できるまで息子がサンドバックになり続け、眼が視えなくなっても構わないというこの先生。
全く解決する気がなく、臭いものに蓋をしようとしていました。
Aちゃん、Bちゃんと接触しないように配慮してくれていると思っていたのに、一緒のグループにしていた
席を離しました、そばに寄らないように声掛けしています。と言っていたので信じていたのですが、蓋を開けてみたら、グループで行う共同制作のグループを同じにしていたのです。
このグループは1学期から決まっており、変える事は出来ないという先生側の主張でした。共同制作は数か月にわたり1日に何時間もあり、この時間にまたいじめのような状態が悪化していたのでした。席を離したくらいでは何の効力もなかったのです。
しかし本当に先生が変えられないものなのでしょうか?法律でもないのに変えられないものなどないはずです。この時の先生の判断は先生の怠慢でしかないように思えました。
先生は異性とのトラブルだからと軽く見ていた
これはかなり後からわかったことですが、どうも先生は女子2人に囲まれて息子が苦しんでいるのを”もてているだけ”と非常に軽視していたのです。目が視えなくなっているにも関わらず…。思い出しても腹立たしくてなりません。
クラスの担任が全く頼りにならない時どうしたらいいのか
クラスの担任が全く頼りにならないというのはあり得る事ではありますが、ここまで頼りにならないのは全く想定していなかったので目の前が真っ暗になりました。
もう直接AちゃんとBちゃんの親に連絡をとって二人を抑えてもらうしかないと覚悟を決めたその時…
学童の先生が助けてくれた
最近学童を急に利用しなくなった息子を心配してくれていた学童の先生が声をかけてくれました。
「最近来ないけどどうしたの?最後に少し体調悪いと言っていたので気になって」と声をかけてくれ、相談に乗ってくださいました。と同時に私の戦い方が非常にまずかったことも指摘されました。
子供の変化、訴え、学校とのやり取りを時系列でまとめなさい
Aちゃん、Bちゃんも学童の生徒の為、学童の先生もよく息子も含めた3人の様子をご存知でした。ただ、学童をだいぶ前から利用しなくなっていたので現在の事はあまり把握できていないため、色々その後の経過を説明しました。
学童の先生に言われてとても勉強になったこと
- 学校でのトラブルに全て親が出ていくのはおかしいけれど、体調に問題が出ている状態はもう親や学校が解決に乗り込む段階。
- 相手や先生がいじめではないといったとしてもやられている本人が”苦しい、いじめだ”と感じたらそれはもういじめ。
- 子供がリラックスしているときに話を聞くようにしなさい。寝る前やお風呂に入っているときなどがいいよ。
- お母さんが一番すべきことは、何が起きているのか(学校で出来事、心の中の変化、言われたことなど)を出来る限り子供から聞き出す事。
- あまりトラブルの起きている児童の親と直接対決をするのはお勧めしない。その方法で解決した例をほとんど見たことがない上に、先生たちも益々動きにくくなるのでやめた方がいい。
学校とのやり取り、子ども同士の出来事、言われたこと、心の変化、親の対応を時系列でまとめなさい
本当にこの言葉にはハッとしました。最初どのように書けばいいのかわかりませんでしたが、書類化し、視えるかすることで解決に向かうだろうという直感がしました。
他の事ではよくまとめたり、リストアップするのが大好きな私なのに、この時はパニックと怒りで全て吹き飛んでいました。素晴らしい方法を提案してくださった先生には今も感謝してもしきれません。
こんな風に書きました。よければ参考にしてください。↓

この方法のいい点は…
- 視覚に訴える事が出来る。
- どのようにどんな事が起きているのかを把握しやすい
- 感情的ではなく、論理的に考えることが出来る
- 息子本人も時系列に聞かれると、出来事を思い出しやすく、話しやすかった
- 証拠として残り、プリントやコピーが出来るのでいくらでも複製できる。(学校のみならず場合によっては第三者機関にも提出できる)
担任の上の学年主任に相談するように言われる
学童の先生から、担任の先生で話が通じない場合は学年主任の先生に相談するように言われ、学校側に担任を通してではなく学童の方から繋いでいただきました。
ただ、その場合でも学校側が残念な対応をとり、解決に向かわない場合もあるので、その場合は別の方法もあるので言って欲しいと言われました。
別の方法についてはこちらの市役所の家庭児童相談室のところもよろしければ読んでいてください。↓
学年主任に相談する
最初は予想通りというか、先生側の立場を擁護する口調だった学年主任ですが、私が作成した書類をみせると急に態度を変えました。
その後の対応
書類は学年主任だけでなく、教頭の方にも伝わったようでした。担任にこの書類がそのまま伝わると不必要な感情の悪化を招くので避けていただきましたが、担任に対して必要な対応をとるようにしっかりと指導が入ったようでした。
また学年主任ははっきりとは明言しませんでしたが、”こちらの対応に問題があった”と認めるような発言をし、”Aちゃん、Bちゃんとしっかり距離を取れるようにする、適切な対応を行う”と私たちに約束してくださったのです。
その後の学校での様子
Aちゃん、Bちゃんとは席も離され、一緒にならないように可能な限りクラス全員で遊ぶように、先生がかなり配慮してくださいました。動かす事は出来ないと言っていた共同制作のグループもあっという間に作り直し、次年度ではAちゃん、Bちゃんとクラスを変えるように配慮するとまで言ってくださいました。これでやっと少しずつ息子の体調が落ち着き、笑顔が戻ってきたのです。
息子の目は治ったのか
先生が対応を取ってくれてから徐々に、本当に徐々に回復してきました。
一時は黒板が全く見えなかった
一時は全く黒板が視えず、友達のノートを老眼鏡で見ながら写したり、先生に読み上げてもらっていました。問題が改善に向かってから授業を受ける事など勉強にはほとんど支障がなくなり、一時中断していたくもん等も再開することが出来るようになりました。
視力検査はなかなか結果が出なかった
ただ、視力検査はなかなか結果が出ず、やはり緊張すると視力は出ないようでした。
ただそれも次の学年になり、落ち着いてくると、大きな病院で行う視力検査では少しずつ結果が…!
全部逆に見えている!?
視能訓練士の下でしっかりと視力検査を行うと、”全て逆に言っている”という結果に。どういうことなのかわからなかったのですが、先生曰く子供にはよくあることの様で、心配はいらないとのこと。逆だろうと何だろうと視力が戻ってきているという事を教えてくれました。
トラブルから1年近くたって
まだ大きな病院には3か月に一度通っているのですが、ほぼ視力は戻りました。ただ、すこしまだブレが残っているという事で定期的に診ていただいています。日常生活には何の支障もなく、習い事も勉強も遊びもめいっぱい笑顔でこなしています。
他の解決方法
市役所の家庭児童相談室では第三者機関として学校側に掛け合ってくれたり、相談に乗ってくれるようです。また、法律家に相談する方法もあるようなので良ければ参考にしてください。
↓この本に詳しく相談する場所や、法律のことも書いてあります。
こども六法
↓この記事にも少し書いてあります。よければご覧ください。
同じように悩んでいる方に…
困っていたとき、神様が導いてくれたかのように色々な人から偶然助けていただいたおかげで、このトラブルが解決の方向に向かったことにとても感謝しています。この私達の経験が誰かの役に立つことを願っています。
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