薬剤師になりたい!だけど薬剤師の仕事は退屈でつまらない?やめたほうがいい?

「なりたい仕事ランキング」では何度もランクインしている薬剤師ですが、実際の仕事のイメージは安定しているけれど面白くなさそう…と感じている人が多い印象です。

実際につまらない、退屈と感じている薬剤師もいるようです。

しかしつまらないと感じるかどうかはその人の考え方や立場によっても異なります。

この記事では女性薬剤師の視点で薬剤師の仕事が面白いのかそうでないのかを、働きやすさと併せて考えたいと思います。

この記事がおすすめな人
  • 薬学部進学を迷っている人
  • 就職を悩んでいる薬学部生
  • 薬剤師の働き方に悩んでいる人
  • 女性薬剤師としての視点が知りたい人
目次

世間の薬局薬剤師のイメージとは?

直接は失礼すぎるせいか言われたことはないですが、よくネットで言われていることは…

  • 狭い薬局で一日過ごさなくてはいけなくてつまらなさそう
  • 袋に薬を詰めるだけの仕事で、楽そうだけど面白くなさそう
  • 女性が多いから人間関係が面倒くさそう
  • 性格のキツイ人が多そう

実際のところどうなのでしょうか?

主観と個人の経験になってしまいますが、ひとつずつ私の考えを書いていきたいと思います。

薬局は女性が多くて働きにくい?

女性が多いことはよいことなのかでしょうか、悪い事なのでしょうか?

それは人にもよるかとは思いますが、4つの職場を転職で見てきた私の感想を書いていきたいと思います。

私の経験した職場
  • 大学病院門前薬局(中規模)
  • 総合病院門前薬局(大手チェーン)
  • 総合病院門前薬局(中規模)
  • 糖尿病専門病院 薬局

女性がたくさん集まるとろくなことがない?

女性が多いとすぐに始まるのがマウンティング、悪口、噂話などよくないイメージがあります

女子高時代、ママ友関係も深い関係になると、仲間外れや噂話など確かにロクなことはない印象です。

女子高経験者の私としては大学の共学の方が過ごしやすかったため、実ははじめは少し怖かったです。

しかし薬剤師としてはたらいていて、女性が多いことのデメリットを感じたことはありません。

薬局は女性が多くて非常に楽

薬局の職場で一緒に働いている人とは、女性特有のトラブルに巻き込まれたことがありません。

仕事場が暇すぎるとそういうことも起こるのかもしれません。

しかし基本的に薬剤師も医事さんも余剰な人員は雇わないため常にギリギリであることがほとんどです。

あまり無駄話をする時間はありません。

また、薬剤師は向上心が高い人が多く、他人の噂話に割く時間があるくらいなら薬の勉強をしたいという人が多いです。

理系なためか、比較的論理的なため、感情で相手を攻撃したりはしない人が多いです。

仲たがいしている場合ではない

これが一番大きいかもしれないです。

とにかく目の前の仕事をトラブルなくこなしていかないといけないという目的があるため、少ない人数で仲たがいをしている場合ではありません。

協力していかないと、困るのは自分です。

そうなると自然と相手を仲間外れにしようというゆとりがなくなっていくのだと思います。

薬剤師は性格のキツイ人が多い?

これは??ですね。

完全にイメージだと思います。

医療従事者は性格がキツイと言われますが、キツイのではなく、責任感が強いだけだと思います。

世間一般と同じくらいだと思います。

むしろママ友や高校時代の友人の方がよっぽどキツイ性格の人が多かったように思います。

薬局は女性が多いため、子育てに理解がある

大手チェーン薬局は若い独身女性が多いため少し勝手は違いますが、全体的にはこういう傾向はあると思います。

会社のほうも子育て中の女性を不遇してしまうと、会社として成り立たなくなるため、比較的寛容で福利厚生が充実していることが多いです。

女性薬剤師の働きやすさに関してはこちらの記事もよければどうぞ↓

薬局は女性でも比較的出世しやすい!

普通の会社は男性が多く、どんなに頑張ってもまだまだ女性が管理職に就けない職場が多いと聞きます。

しかし薬局はもともと女性が多いため、管理職も社長も女性が沢山います

子育て中の女性も多いため、管理職になりたがらない女性が多く、仕事でバリバリ上を目指したい女性はかなり上を目指しやすい職場だと思います。

薬局薬剤師の仕事はやりがいがなくて、つまらない?

薬剤師って袋に詰めるだけのルーチンワークなの?

昔少しデートした男性に言われて頭にきて即会うのをやめた経験がありますが、世間のイメージはそんなものなのかもしれません。

薬剤師に対する発言が原因でかまいたちが炎上しました。

しかし実際に働いていて、バカにされていると感じた経験がある薬剤師は多いかもしれません。

暴言&ツバ吐きまで…『かまいたち』の炎上発言だけじゃない…薬剤師が語る”カスハラ”驚きの実態

患者さんにありがとうと言ってもらえる

「アンサングシンデレラ」をご存知でしょうか?

2020年にドラマ化されて、各薬学部でも薬剤師の仕事紹介で勧められている漫画です。↓

面白いし、仕事内容としてはよく調べられているのですが、少し大げさなのと、セリフで何点か気になるものがあります。

「感謝されたいんだったら薬剤師になるな」というセリフがあります。

感謝の程度が「医師並みに深く涙を流す程感謝されるかどうか」という視点で見るとそうかもしれませんが、私の感覚では日常的にそこそこ感謝されている気がします

飲み合わせのチェックをした時、疑義紹介で医師のミスを訂正した時、薬の相談に乗った時、患者さんの愚痴に付き合ったとき等、些細な事と言われてしまえばそうかもしれませんが、感謝されていると思います。

そして私はそれをとてもやりがいに感じています。

子どもや家族に薬の知識が使える

医師程の専門知識はありませんが、浅く広く医療知識はあるため、比較的軽い症状であればOTCや自分の薬局で購入した薬(処方箋医薬品以外)の自前で治せてしまいます。

病院にかかった時には医師が何を知りたがっているのかわかるため、情報の伝え方がうまくなります。

処方された薬の効能、効果、医師がどういう考えで処方したかも大体わかるため、ヤブ医者にひっかかる可能性が低いです。

薬剤師は専門領域の垣根がない

医師は浅く広く医療知識はありますが、リウマチ科、外科、消化器内科…などそれぞれ専門があり、最新の知識は専門領域以外はアップデートされていないことがほとんどです。

特に外科の先生はかなり古い処方を出されることが多いです。

薬剤師はよくも悪くも全ての科目の処方薬を受けなくてはならないため、必然的に薬に関してはどの科目も最新の知識を勉強しなくてはなりません。

逆に言えば、全ての科目の最新の知識に触れることが出来るのです。

私はこれが楽しいと感じています。

毎日患者さんとの会話が楽しい

私は基本的に話すのが好きなため、毎日数十人の人と話せて楽しいです。

薬剤師は薬の知識を患者さんに伝える立場ではありますが、逆に患者さんから教えられることもありますし、人生の先輩として患者さんから学ばせてもらうことも多いです。

普段の生活では絶対に友達や知り合いにならないような人がたくさん来るため、色々な意味で勉強させてもらっています。

薬剤師は勉強会がたくさんある!知識が増えて楽しい!

勉強会が好きかどうかで考えが別れるかと思いますが、薬剤師向けの勉強会は頻繁におこなわれています。

薬の開発や新しい薬の適応が通った際などに積極的にメーカーが開催しています。

病院が主催する、医療従事者同士でディスカッションするタイプの勉強会もあります。

私は毎回「今日はどんな新しいことを知ることができるかな?」とワクワクしながら受講しています。

薬剤師は子育ての経験が活かせる

どうやって子供に飲ませたらいいのか悩んでいるお母さんが多いです。

自分のこと以上に神経質になっているお母さんも多いです。

お母さんの気持ちに寄り添い、悩んでいることを分かって汲んであげられるのは、同じ経験のあるママ薬剤師なのではないでしょうか。

実際自分にも小さな子供がいる事を話すとホッとした顔をするお母さんも多いです。

ほかの薬剤師や医事さんと協力して仕事をするのが楽しい

薬局はいかに短時間で調剤をこなし、正確な監査、投薬を行うことができるどうかがとても重要です。

そのため必然的にほかのスタッフとのチームプレーが求められます

慣れてくるとこれが楽しく、自然と仲間意識や信頼が芽生え、プライベートなことも相談できる間柄になります。

大人になるとなかなか本音を話せる友人ができにくいといいます。

実際私は何年間も子供関係のお母さんたち、習い事で知り合った人たちと交流してきましたが、プライベートなことまで話せるような気の許せる友人は一人もできませんでした。

しかし、職場で知り合った人とは今でも付き合いがある人が多いです

薬剤師のデメリットは?

デメリットに関してまとめました。

  • 出会いが少ない
  • 海外に行ったり、グローバルで大きい仕事はない
  • 自分から動かなければ基本的に薬局内の人間関係で終わってしまう
  • 物価上昇にも関わらず、医療費削減傾向にあり、給料が年々下がってきている
  • AIによって今後仕事内容が変わってくる可能性が高い

おわりに

本人の性格により、メリット、デメリットをどちらの方が大きいと感じるかは本当に人それぞれだと思います。

けれど私は薬剤師という仕事は外から見ている人が感じているよりは面白い、奥の深い仕事だと思っています。

女性視点がメインになってしまいましたが、参考になれば幸いです。

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