これから薬剤師になりたいと思っている人の参考になればと思い、今現在薬剤師になってどう感じているかを書いてみようと思いました。
逆に辛かったことはこちらに書きました↓
そもそもなぜ薬剤師になりたいと思ったか
親戚に薬剤師が沢山いたので非常に身近な職業だったから。という身も蓋もない理由だったのですが、その根底には何よりも大きな野望が私にはありました。
お母さんになって笑いの絶えない温かい家庭を築きたかった

お母さんになりたいという夢と薬剤師。え?どう繋がるの?というところなのですが…
私は女子高出身だったのと、あまり自分の顔が好きではなかったので、あまり男性にはもてないだろう(自分なんか好きになってくれる人は沢山はいないだろう)という気持ちが根底にありました。
自分の事を本当に好きになってくれる人に出会うのに時間がかかるのであれば、ゆっくり落ち着いてその人を待てるように、資格などしっかりした経済基盤が必要だ。という発想に何故かたどり着きました。
しかし忙しすぎる仕事だと出会いに費やすチャンスが狭まるので、そこそこの仕事がいいだろう。よし、数学も理科もまあまあ好きだし薬剤師になろう!
結婚しても子供を育てながら働きやすいと聞くし、きっと私にあっている。
しっかりとした経済基盤とそこそこの仕事量の仕事だったのか。実際は?
学生時代の勉強量が想像以上だったこと、女性が多く、学部内や職に出会いが少ないという事を除いて、まあまあ読みは当たっていたのかなと思います。

文系の母からは、大学は遊ぶところと聞いていたのですが、全然違いました。
しっかりとした経済基盤かどうかは生活レベルにより変わるので、意見の分かれるところだと思いますが、大体正社員で500万前後、パートで2000円以上はもらえる事を考えると女性がもらえる額としては高いのではないかと思います。
そこそこの仕事かどうかに関しても意見が分かれますが、同じ医療従事者である看護師や医師とくらべれば、残業があっても月に数時間程度で大体定時に帰れます。

調剤薬局やクリニックの場合。病院やメーカーはこの限りではありません
勉強会が頻繁にあり、次々と新しい新薬が出てくるので常に学ぶ姿勢が求められますが、努力すること、勉強することが嫌いでなければ、苦痛にならない程度だと思います。

医者は大変です。入学試験、大学生活、卒業後の研修も大変なのに、更に認定医、専門医、論文発表など果てしなく体力と知力を要求されます。
薬剤師など、それに比べればちょろいものです。

最近はコロナの影響で勉強がオンラインになってすごくうれしいです❣家事をしながら聞くことができます!
ママになりたかった私が、ママになって薬剤師でよかったと思ったこと
妊娠中に切迫早産やら切迫流産、つわりなども強めだった私は、電車で通勤するような仕事は無理だったと思います。
何よりも欲しかった子供がお腹にいる状態で無理をすることが、私にはストレスでした。
仕事って子供の命より大切?とその当時は思って退職してしまいました。
ブランクがあっても復帰しやすい

二人の子供を無事に産んでからにしようと思っていたら、子供のうちの一人が喘息持ちでよく風邪をひく子でした。
頻繁に風邪をひくので、仕事の復帰が出来る状態ではないと見送っているうちに5年以上経ってしまい、復帰への気持ちが強くなると共に、不安な気持ちが強くなっていきました。
不安で色々勉強しました

薬剤師の資格は業務独占資格でかなり強力な資格のうちの一つなので、本当は不要だったのかもしれませんが、薬の勉強、研修認定薬剤師の資格と合わせて英検準1級の資格も取りました。
英検準1級を取った後の記事はこちら↓
結果としてすぐに就職できた
何が良かったのかはよくわかりませんが面接官にすごく気に入られ、一つ目の薬局で採用していただけることに。
子供2人(まだ当時は二人とも幼児)とブランク5年以上、キャリアもあまりない私がすぐに復帰できたのは薬剤師の資格のお陰以外何物でもありません。
ブランク後の就職活動に関してはこちら↓
復帰して仕事についていけたか
これは事前に勉強していたことがかなり効いてきました。
勉強したことの半分以上は的が外れている感じでしたが、やはり薬の種類はケタ違いに増えていて、無勉では難しかったかと思います。
特にジェネリックの増え方が尋常ではなく、先発品の名前で仕事をしていた私は何が何だかわからず初めは家に帰ってからすぐに疲労で寝てしまう毎日でした。特に初めの3か月はきつく感じました。
復帰の際の勉強方法、お勧めの書籍に関しての記事はこちら↓


何よりも子育てとの両立で嬉しい事
職場が家と近い
薬局は全国のあちこちにあるので、近い職場を選ぶことができます。子供に何かあってもすぐに迎えに行ける距離、通勤で疲れてしまわない距離というのはありがたいです。
薬局は女性が8割
女性が多い為、子育てに理解のある人が多く、万全とは言いませんが一般企業よりは子育て支援が手厚いように感じます。(スタッフの為に保育園を経営している薬局もありました)
また、女性が多いので、管理職にも女性が多く、子育てに落ち着いてから管理職(役員とかは難しいかとは思いますが)も十分狙えると思います。(やりたくないスタッフが多いので、やりたそうにしていたらやらせてもらえると思います)
ちょっとした風邪なら薬がすぐに手に入る
薬局にもよりますが、医療用医薬品であっても、処方箋医薬品(経口ステロイドや抗生剤、抗がん剤など作用の強い薬剤が該当しています)でなければ薬剤師の判断で購入していいことになっています。(最近はゼロ売薬局と言って、処方箋なしに薬剤師が医療用薬品(処方箋医薬品以外)を販売する薬局も増えています
ゼロ売薬局に関する記事はこちら↓
子供に薬剤師という職業を勧めたいか
あくまで子供はこどもの人生なので、私は職業を強制したいとは思っていませんが…
医学部の入学問題でも女性差別が問題となり、男女平等が声高に叫ばれていますが、日本ほどではないにせよどの国も仕事面で男女が平等になっているわけではないようです。
特に子供をもつ親は悩み、どちらかというとどうしても母親の方に負担がかかってしまっているのが現状です。今後もそんなに大きくこの流れは変わることはないのではないでしょか。

アメリカですら、女の人の方が家事の時間が長いらしい。

フィンランドとか女性の首相がでてる国はどうなんだろうね。
男女不平等が治らない、先の見えない将来
少子高齢化やAIにより、先の見えない将来の中でどううまく生き残っていくかを考えたときに、専門性がひとつあると強いと思うのです。
薬剤師も今と同じような仕事ではなく、AIに置き換わっていく部分ももちろんあるかとは思いますが、専門性がひとつあればそこに別のものを組み合わせて生きていくことも可能です。

メーカー、公務員、PMDA、治験関係、メディカルライター、予備校講師、大学講師など友人には様々な仕事をしている人がいます。
興味があるようであれば選択肢の一つ
薬に興味がある、勉強が嫌いではない、他の人の助けになる事が嫌いではないのであればいい選択肢の一つではないかと思っています。
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