先日読んだばかりの本なのですが、タイトルで想像していたよりもいい本だったので是非紹介したいと思い、記事にしてみました。
「これが私の薬剤師ライフ」とはどのような本か
6年制薬科大・薬学部卒の薬剤師が誕生して10年。その後の薬剤師がどのようなキャリアを歩んできたのか50人のキャリアを語っている本です。
「日経DIキャリア」にてウェブ連載されていたものを日経ドラッグインフォメーションが編集して書籍化したものです。

薬剤師の資格を使っていない人は多数いましたが、皆一応、医療や薬学に関する仕事をしてはいました。
全く関係のない仕事をしている人はいませんでした。

以前東大の薬学部卒の人に会ったときは、大学院まで行っていたのに、証券会社や銀行に勤めていて、なんかそれは流石に大学で学んだことが活かせてなさ過ぎて勿体ないなと思ってしまいました。
余計なお世話とは思いますが…。
具体的にどのような事が書いてあるのか
本当に色々なキャリアの方の体験が書いてあります。
例えば…
ドラッグストア⇒薬局、薬局⇒病院、フリーランス、派遣、病院と薬局の両方勤務、メディカルライター、製薬企業の研究⇒病院、病院⇒大学院、起業、MR⇒薬局、薬局経営、薬局⇒IT業界、漢方薬局、外来がん化学療法認定薬剤師、小児薬物療法認定薬剤師、在宅にかかわる薬剤師、生物統合家、美容師⇒薬剤師、薬剤師⇒医師、MR⇒公務員薬剤師、製薬会社MA、子育てと両立する薬剤師
などなど。すべてを書ききれないほど多彩なキャリアの方がいて、薬剤師ってこんなに職業の選択の幅が広かったのかと驚くと共に、これだけ多彩なキャリアを築いている人にインタビューが出来たのはすごいなと素直に感動しました。
そしてたった10年の間にこれだけのキャリアを築いている人たちがこんなにもいるという事に、とても良い刺激をもらいました。
どのような点がお勧めか。
先ほども書いたことと多少重複しますが、
1,キャリアはそれぞれ違うのに、薬剤師として皆羨ましいくらい熱い思いや信念をもっていて、読んでいて自分も刺激になる。
2,多彩な進路があるという事が知ることが出来る
3,聞いたことはあるけれど、どういった仕事をしているのかイメージのわかない薬剤師の仕事の内容(例えば公務員薬剤師、企業等)を少し知ることが出来る。
4,新卒以外だと就職が不可能と言われている企業や病院へも、本人のやる気や熱意で転職できる可能性もあるとわかる
5,薬局から病院、病院から大学、薬局から企業など、仕事内容が変わるものは転職に躊躇してしまうが、そのような経験をした人の体験談が沢山載っている
6,手の届かないキャリアばかりではなく、自分でも頑張り次第で手が届くような気がするキャリアが多い。
6,改めてどのような薬剤師になっていきたいのか考えるきっかけになる。

行動力がどの人もすごいです。考えているだけでは何事もだめだという事を改めて実感しました。皆とても前向きで、働いて楽しそうで読了感も良かったです。
どのような人に特にお勧めか。
・これからどんなところに就職しようか悩んでいる薬学生
・今働いているところがしっくり来ていない人
・もっと他に薬剤師として自分には出来ることがあるのではないかと悩んでいる人
・今の職場ではもう学ぶことがないのではないかと悩んでいる人
・成長し続けたい人
・他にキャリアアップするにはいい方法はないのか、いい資格はないのか悩んでいる人
には特にお勧めです。

私自身も9月から薬局⇒病院に転職が決まってドキドキしていたのですが、とても勇気がもらえました。頑張ります!!
4年制卒の薬剤師が見ても参考になるのか
タイトルから4年制卒はあまり関係ないかな…、お呼びではないかもと思っていたのですが、そんなことはないと思います。
人生100年時代、恐らく70歳くらいまで私達世代は働くことになるのではないでしょうか。そう考えると長い薬剤師人生キャリアを模索することもあると思います。定年間近という人でない限りは参考になる部分があると思いました。

個人的にはこの本を読んで、キャリアコンサルタント、メンタル心理カウンセラーの資格、メディカルライター、糖尿病療養指導士、NST療養指導士、IT技術に関心を持ったので、今後働きながらそっち方面も習得していきたいと思いました。
彼らの転職の方法は?
フットワークが軽く、コミュニュケーション能力の高い方が多いので、知人の紹介が多いように思いましたが、あとは自分で気になった薬局や病院に直接アポイトメントをとったり、自分をアピールして雇ってもらっていました。

個人的には独身でもなく、子持ちである程度条件交渉とかもしたいので、紹介会社をうまく利用するのもひとつの方法かなと思います。
私自身が最近転職したので、その時の体験談はこちら↓よければ参考にしてください
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