育休あけ、短いブランクの薬剤師におすすめの書籍一覧!

長いブランクがある人や、MRからの転職など薬局や病院で薬剤師として働くことに不安を感じている人におすすめの書籍をまとめました。

かばこ

すべて実際に読んだ書籍を紹介しています!

おすすめ度は5段階評価で、★~★★★★★までで表現しています。

目次

ブランクは1年以内(産休、育休中など)の薬剤師向け

ブランクがあるといっても1年程度であれば、ほとんどの事は覚えている状態での復帰だと思います。

仕事をしているときには忙しくてゆっくり勉強する暇もなかったかと思うので、この休職中に勉強してパワーアップして復帰できる本を紹介します。

久々に薬の面白さを思い出せる本

復帰前は色々なことが不安だと思います。

そんな不安よりも、はやく復帰したいなと思わせてくれるような読み応えのある本を選びました。

薬局で使える実践薬学

おすすめ度 ★★★★

かなり難しめです。

ベテランの薬剤師に「貸してほしい」と言われて貸しましたが、「無理だ」と言って返却されてきました。

かなり分厚く、参考書のような厚みがあり、ひるんでしまうような文章量です。

ただ、とても為になる話が多く、深くは理解できなくても、一読するとより深い薬の知識が身に付きます。

どちらかというと日経DIクイズをさらに深掘りした書籍です

ここで教えてもらったK値低下で致死性不整脈上昇のリスクが上がるという知識は大変役に立ち、先日他院でカリメート服用中でK値が下がりすぎた患者さんの薬を止めることができました。

この時にただK値が下がっているから…ではなく、心疾患を持っているのでK値低下は危険だと伝えたところ、医師がすぐに患者宅に電話して止めてくれました。

異常値の読み方が身につく本

おすすめ度 ★★★

病院では当然ながら、今は薬局でも血液検査や尿検査結果の記載があります。

しかしその読み方がさっぱりわかりませんでした。

これを読んで少しわかるようになりました。

また、検査値を見たときに危険を感じないといけないポイントがわかるようになります。

パニック値をご存知でしょうか?

どの施設にも基準があり微妙に異なるのですが、この数値を上回ったり下がったりした場合は、非常に危険性が高いといわれている臨床検査の数値の事で、再検査や入院対象になる数値です。

簡単に言えば異常値という事です。

頻繁にはこの数値にかかった患者さんを薬局で見かけることはありません。

しかし働いていて数例危ない患者さんに遭遇し、疑義紹介やメーカーへの問い合わせに使わせていただいたことがあります。

検査値からさまざまな病態を類推もできるようになるため、お勧めの一冊です。

ただ、これも難しめの為、完全な理解はできないと思います。

演習編

勉強したことをアウトプットしなければ、なかなか知識は身に付きません。

問題集の代わりになるような書籍をそろえました。

現場にでている薬剤師でも勉強になる深い知識も多く含まれています。

薬局薬剤師向けの内容が多くなっていますが、薬に関する知識という意味では病院も薬局も大きく変わりません。

院内薬局がある場合は十分

これを数冊やれば、自信をもって現場に復帰できます

日経DIクイズシリーズ

おすすめ度 ★★★★★

いわずと知れた日経DIのクイズコーナーをまとめた本です。

薬局薬剤師でこの本を知らない人はいないでしょう。

毎月届くDIクイズをふむふむと読んでいた人も多いはず。

ただ、休職中は高額のため、読めていなかった人も多いと思います。

そんな人も知識の再確認と定着の為に読んでおくことをおすすめします。

私はまとめたものを3冊買ったのですが、どのクイズも被っておらず、大変勉強になりました

日経DIのクイズは結構難しいため、ほとんど正解にたどり着けないのですが(今でもそうですし、ほかの方もそういってます)、解説がとても分かりやすく、この本で習ったことのお陰で現場で対応できたこともあります。

時間があれば3冊全て解いてみてください。

もし時間がない場合はBEST100がおすすめです。

薬剤師のための精神科の薬

おすすめ度 ★★★

精神科の薬は苦手とする人が多い分野です。

特に抗精神病薬は統合失調症以外の適応症や適応外使用もあり、処方内容のみから病名を把握するのが困難です。

「薬剤師のための精神科の薬」は代表的な精神疾患に対する処方例から、処方を読み取る訓練ができるように構成されている本です。

正しい用量、用法の監査、服薬指導につなげるために、時間のある時に一読する価値のある本だと思います。

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