リベルサス錠の飲み忘れ時の正しい対応方法!絶対に守るべきルール

リベルサス錠はGLP-1受容体作動薬という種類の薬剤で、糖尿病治療やメディカルダイエットに広く使用されています。

しかしリベルサス錠は非常に飲み方に注意の必要な薬です。

この記事ではリベルサス錠の飲み方、なぜそのような飲み方をする必要があるのか、飲み忘れた場合の対処法方法などをまとめました。

この記事でわかること
  • リベルサス錠とは
  • リベルサス錠の飲み方
  • なぜリベルサス錠は起床時に飲まないといけないのか
  • もしも飲み忘れた場合はどうすればいいのか
目次

リベルサス錠とは?GLP-1作動薬とはどんな薬?

簡単にリベルサス錠に関してまとめました。

リベルサスの概要

リベルサス錠の最大の特徴は、GLP-1受容体作動薬の中で唯一の経口薬であり、注射の必要がなく服用できる点です。

このため、患者にとって服用のハードルが低くなり、継続しやすいという利点があります。

リベルサス錠は1日1回、朝食前の空腹時にコップ半分の水(約120ml)で服用します。

服用後少なくとも30分間は飲食や他の薬の服用を避けることが重要です。

この服用方法を守ることで、リベルサス錠が最も効果的に作用するとされています。

リベルサス錠を正しく服用することで、血糖値のコントロールが向上し、食欲の抑制や体重減少効果が期待できます。

ただし、効果が現れるまでの期間には個人差があり、通常は服用を始めてから1週間程度で効果を実感できると言われています。

GLP-1受容体作動薬の役割

GLP-1受容体作動薬は、体内でGLP-1というホルモンと似た作用を持つ薬剤です。

GLP-1は食事の摂取後に腸から分泌され、インスリンの分泌を促進し血糖値を下げる役割を果たします。

また、胃の動きを緩やかにして食事の摂取量を減少させ、満腹感を長時間持続させる効果もあります。

リベルサス錠がGLP-1受容体に作用することで、血糖値のコントロールが向上し、食欲抑制や体重減少効果が得られます。

リベルサス錠には吸収促進剤SNAC(サルカプロザートナトリウム)が含まれており、これにより胃での分解を防ぎ、腸での吸収を促進する役割を担っています。

正しい服用方法を守ることで、この吸収促進剤が最も効果的に機能し、リベルサス錠の効果を最大限に引き出すことができます。

リベルサス錠の飲み方は特殊だけど、絶対に守ろう!

リベルサス錠の飲み方は特殊なため、慣れるまでは面倒に感じる人も多いようです。

なぜこのような飲み方をしなければならないかを理解することで、少しでも継続のモチベーションがあがればよいなと思います。

空腹時に服用

リベルサス錠は非常に食事の影響を受けやすいため、空腹時に服用することが推奨されています。

具体的には、朝食前にコップ半分(約120ml)以下の水で飲むと良いでしょう。

水の量が多すぎても効果が下がることが報告されているため注意が必要です。

服用前後の注意事項

リベルサス錠を服用した後は、少なくとも30分間(できれば2時間程度)は飲食や他の薬の服用を避けてください。

これは、薬が体内で適切に吸収されるために必要な時間です。

また、リベルサス錠を割らずにそのまま飲み込むことが推奨されています。

湿気や光の影響を受けやすいため、薬をくしゃくしゃにしたり割ったりすることは避けてください。

これらの注意事項を守ることで、リベルサス錠の効果を最大限に引き出すことができます。

なぜここまで空腹時に服用することが推奨されているの?

ペプチドを基本骨格とするセマグルチドは、分子量が大きいことから消化管での上皮細胞透過性が低く、また、胃の分解酵素により分解されてしまうため、経口投与は適していなかった。しかし、吸収促進剤であるSNAC(サルカプロザートナトリウム)300mgを含有することで、胃でのタンパク質分解からセマグルチドを保護し、吸収を促進して、経口投与が実現した。

リベルサス錠 作用機序|MSD

上記にも記載のあるように、もともとリベルサス錠の主成分であるセマグルチドは胃で分解されやすく、経口薬には適していませんでした。

しかしSNAC(サルカプロザートナトリウム)と一緒に服用することでかろうじて胃から吸収することを可能にしたのです。

しかしこの新しい技術をもってしても、1%程度しか経口では吸収されないと報告されています。

食後など、胃酸が分泌される状態で服用すると、ほぼ吸収されないという結果が出ています。

そのため、これだけ空腹時にこだわり、水の量にも注意する必要があるのです。

食後にのんだ場合のデータはあるの?

ノボノルディスクファーマがおこなった第1相臨床試験データによると、胃でのリベルサス錠(セマグルチド)の吸収はかなり食事の影響を受けることが示唆されています。

リベルサス®錠の服用方法の設定根拠と服薬指導のポイント|MSD

飲水量はどのくらいリベルサス錠に影響をあたえるの?

飲水量が120mlよりも多いとどのくらいリベルサス錠の吸収に影響をあたえるのでしょうか?

ノボノルディスクファーマがおこなった第1相臨床試験データによると、飲水量が50mlの場合に比べ、240mlでは吸収量が半分に減ってしまっています。

リベルサス®錠の服用方法の設定根拠と服薬指導のポイント|MSD

しかし120ml程度までであれば、50mlと同様の吸収量を維持できるデータも報告されています。

リベルサス®錠の服用方法の設定根拠と服薬指導のポイント|MSD

参考資料

  • リベルサス®錠の服用方法の設定根拠と服薬指導のポイント|MSD

リベルサス錠を飲み忘れた場合の対処法

投薬時に実際に聞かれたことを踏まえ、メーカーに確認したことを交えて解説していきます。

次の日に1回分のみ服用

リベルサス錠を朝の空腹時に飲み忘れた場合は、スキップしてください。

次の日に通常通りの1回分を服用し、日常のリズムを取り戻してください。

2回分を一度に飲まない

リベルサス錠の服用において重要なのは、飲み忘れた場合にも2回分を一度に飲んではいけません。

飲み忘れたからといってその分を取り戻そうとすると、過剰摂取となり副作用が悪化する恐れがあります。

食事を食べた後に飲み忘れに気が付いた場合はどうすればいい?

前述したように、リベルサス錠は非常に食事の影響を受ける薬です。

正確にいうと、胃酸の影響を受ける薬のため、食事が少しでも胃に残っている状態、胃酸がある状態ではほぼ吸収されないと考えられます。

軽食だった場合は2時間程度で胃が空になる場合もありますが、食べた量が多かった場合や脂溶性のものが多かった場合は6時間から8時間程度、胃が空になるのに時間がかかる場合もあります。

リベルサス錠を食後に飲んでも副作用が出る心配はありません。

しかし効果が出ない可能性が高いため、起床時の空腹時に飲み忘れた場合はスキップした方がよいでしょう。

誤って多く飲んでしまった場合の対策

リベルサス錠の過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があり、特に胃腸障害(悪心、嘔吐)などのリスクが高まります。

飲み過ぎたと感じた場合には、水分を十分に摂取し、医師の指示に従ってください。

まとめ

この記事ではリベルサス錠の飲み方に焦点をあててまとめました。

リベルサス錠に関してもっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください↓

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