幼稚園や保育園の時から少しずつ、先生の話を聞く練習、周りと合わせて動く練習などはしているのですが、小学校に入ると子供にとって「嫌だけどしなければならないこと」が格段に増えます。
私の息子も、娘も、「幼稚園の頃はよかった…、小学校つらい…」といつも愚痴を言っていました。
具体的には、以下のようなことです。
- 幼稚園や保育園と比べて時間が長い。
- 人数が多いため、先生もほとんど相手はしてくれない。
- 重い荷物を持って学校に歩いていかなければならない。
- 先生の話を座って、何時間も聞かなくてはいけない。
- 休み時間は短いときは5分しかない。
- 好き勝手に授業中発言してはいけない。
- 好き勝手にトイレに行ってはいけない。
- 勉強をしなければならない。
- 宿題を出さなければならない。
- お昼休みは外に言って遊ばないといけない。
- 持久走大会や縄跳び大会に出なければいけない。
書き出してみて、改めて小学校入学はとても変化が大きいことがわかります。
慣れるまで、どちらの子供もそれはそれは色々ありました。
我が子もストレスがありますが、ほかの子もストレスが溜まっているため、トラブルも格段に増え、先生も余裕がなくてこじれるケースもありました。
日本の学校制度には色々問題がある…などの指摘もありますが、人と調和し、社会に貢献し、生きていくうえで必要なことをたくさん教えてくれる場所でもあります。
人は一人では生きていけません。お互いに助け合って生きていく必要があります。
そのために最低限のルールや知識をつけるため、こどもに必要であることを自覚し、自分のものとして学んでもらうためにはどうしたらよいのでしょうか?
その問題に対するヒントを与えてくれた書籍を紹介します!
すべて実際に読んだ書籍を紹介しています!
おすすめ度は5段階評価で、★~★★★★★までで表現しています。
人を伸ばす力
おすすめ度★★★★★
一時的ではなく、長期に及んで望ましい行動、例えば「こどもに学び続けてほしい」などを行ってもらうにはどうしたらよいのでしょうか?
親や部下をもつ人なら一度は悩んだことのある課題だと思います。
その問いに対して、幼少期にだれが持っていた好奇心、内発的動機を伸ばすことが有効なのではないかと考え、報酬、罰、規律、締め切り、競争などはその内発的動機にどのように影響を与えるのか調べた研究結果です。
ソマ・パズルとよばれる「世界一のキューブパズルゲーム」を用いて、人間が内発的動機で夢中になってやっている場合、報酬や罰、競争などの外的要因が加えられたらどうなるのかを考察しています。
結論としてはこれらの外的要因は内発的要因を阻害してしまうのですが、人を伸ばすにはどうしたらよいのか考えている人にヒントになることがたくさん書いてあるため、おすすめの書籍です。
子どもの能力を伸ばす方法、部下の能力を伸ばす方法ののみならず、医師が患者の服薬コンプライアンスをあげる方法などにも言及しています。
自信をもって読んでよかったと思える本です。
「GRIT やり抜く力」人生のありとあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
おすすめ度 ★★★★★
私たちは子どもに対して、いい人と結婚してほしい、いい大学に入ってほしい、そのためにはいい成績をとってほしい…などなど口には出さないですが、さまざまな期待をもっています。
どんな人にも失敗、困難、試練、逆境は訪れます。小さいときにどんなに親が守っても、いずれ子供たちは自分の力でそれらの困難と向き合い、乗り越えなければならないときが来ます。
困難を乗り越え、何度でも立ち上がり、一歩ずつでも前に進む。興味のある重要な目標に、粘り強く取り組む。そんな「やり抜く力GRIT」を手に入れるためにはどうしたらよいのでしょうか?
本書では、「やり抜く力」の秘密から、「才能」では成功できない理由、さまざまな一流の人がしている当たり前のことから「やり抜く力」とは何なのかを考察し、どうしたら「やり抜く力」を手に入れることができるのかまでを沢山の事例を基に解説しています。
著者はアンジェラ・ダックワーズというペンシルベニア大学心理学教授です。この著書で「マッカーサー賞」を受賞しています。
ダックワーズ教授の研究は、多数の学術専門誌のほか、「ニューヨーク・タイムズ」「フォーブス」「タイム」をはじめ、さまざまな雑誌で取り上げられているだけでなく、この著書は異例の世界的ベストセラーとなっています。
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